「体が冷えていると、赤ちゃんはやってこないよ」そんな言葉を、妊活中に何度か目にしました。でも私には、ピンとこなかったんです。だって、生理が止まった理由も、生理痛がつらいのも、きっと体質のせいだと思っていたから。それに、どんなに不調でも毎日を必死にこなしていたから、自分の“冷え”に向き合う余裕なんてありませんでした。
けれどある日、ふと出会った「冷えとり」の本に、「40代後半で自然妊娠」というエピソードが載っていたんです。半信半疑ながらも徹底的に温活に取り組んでみた結果、私は少しずつ、生理不順や生理痛が改善されていくのを感じました。
今日はそんな「体の土台を整える温活体験」を、正直な気持ちでお話ししたいと思います。
誰かの希望の灯りになりますように。
生理が止まり、生理痛で倒れる日々

20代のころ、私は一度結婚をしました。その頃から「子どもが欲しい」と思っていたのに、ストレスのせいか生理がぴたりと止まってしまったんです。
当時の夫には、「もっと痩せてほしい」と何度も言われていました。今振り返ると、標準的な体型だったのに、どこか「愛されたい」と思う私はその言葉を真に受けて、無理なダイエットやストレスを抱える生活を続けていました。
そして気づけば、生理が2年も止まったまま。自分の体に起きていることが怖くて、でもどうにもできなくて。本当に苦しかった日々でした。
離婚後、生理は戻ったけれど…
その後、離婚を経験し、環境や心が少しずつ落ち着いてきた頃、生理はようやく戻ってきました。けれどそれは「普通に戻った」わけではなく、不順がちで、生理痛もひどく、倒れ込むほどの痛みに悩まされました。
婦人科で薬や漢方をもらっても、その場しのぎ。「体質だから」と諦めようとしたこともありました。
でも、本当はどこかで「このままじゃだめだ」と感じていたんです。
偶然の出会い「冷え取り健康法」

そんな時、ふと手に取った一冊の本。そこに載っていたのは、「40代後半で自然妊娠した女性」のエピソードでした。当時の私にとって、それは夢物語のような話。でも、どこか希望を感じて――
「とにかく、やれることは全部やってみよう」と思ったのです。
靴下の重ね履き、腹巻き、湯たんぽ、食べ物に気をつけること。半信半疑でも、できることから毎日丁寧に続けてみました。
冷え取り健康法についてはこちら

[改訂版]これが本当の「冷えとり」の手引書[I:9/20]
少しずつ変わっていった私の体と心

ある日気づいたんです。「あれ?この前の生理、そんなに痛くなかったかも」「周期も、少し安定してきた?」身体の内側で、何かが変わり始めた感覚。それと同時に、心も前向きに変わっていくのがわかりました。
「私の体は、変われるんだ」そう信じられるようになっていったのです。実は3年続けた靴下の重ね履きは、妊娠してつわりがひどくなった時にやめてしまいました。けれどそれから10年以上たった今でも、基礎体温は高いまま。生理痛もほとんどありません。
基礎体温を上げることは、免疫力を高め、冷えから体を守ってくれます。妊娠に向けた準備はもちろん、出産後の体力維持にもつながる、大切な土台作り。高齢出産だった私は、心から実感しました。
「温活」は妊活のためだけでなく、“自分自身を大切にすること”だったんだと。
焦る気持ちに押しつぶされそうになる日もあるけれど、まずは、自分の体に「ありがとう」と言ってあげることから。今日の一歩が、きっと未来につながっています。
読者のあなたへ、今伝えたいこと
「冷え」は、妊活だけでなく、人生のあらゆる不調の土台かもしれません。まずは、体を温めることから。自分の心と体にやさしく寄り添うことから始めてみませんか。
私が変われたように、あなたの体にも、あたたかな変化が訪れますように。
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