以前、「ありがとうを1万回唱えると奇跡が起きる」という話を実際に試した体験を書きました。
あのときは、とにかく無我夢中で「ありがとう」を唱えていたのですが、ひとつ、ずっと気になっていたことがあります。それは、気持ちがこもっていなくても、本当に効果はあるのか?ということでした。
「ありがとう」は気持ちがなくてもいいのか

正直に言うと、最初はまったく気持ちが入っていませんでした。ただ言葉として「ありがとう、ありがとう…」と繰り返していただけ。でも続けていくうちに、ある変化を感じるようになりました。
それは、言葉を発しているだけなのに、心が引っ張られていくような感覚です。過去記事でも触れていますが、やがて、目に見える変化が訪れました。
「ありがとう」を唱えて2000回を超えたあたりで、突然涙があふれ出しました。
理由もなく、ただただ胸がいっぱいになり、心の奥から感謝が湧いてきたのです。それまで「ありがとう」は言葉だけだったのかもしれません。
でも続けているうちに、その言葉が本当に心に染み込んで、感情が溶けていくような不思議な感覚に包まれました。
言葉は“波”のように広がっていく
うまく言葉にするのが難しいのですが、「ありがとう」という言葉は、まるで水面に広がる波のようだと感じています。ぽちゃんと一滴落とした水が、ゆっくりと円を描いて広がっていくように。
その波がどこかに届き、やがて自分のもとへ返ってくるような、そんな感覚です。宇宙とか、エネルギーとか、そういう言葉で表現されることもありますが、私にとってはもっとシンプルで、「出したものが返ってくる」ただそれだけのことのように思えました。
「気分の先取り」がすべてなのかもしれない

「ありがとう」を繰り返していると、ふとした瞬間に、「ああ、なんだか満たされているな」
と感じることがありました。現実は何も変わっていないのに、気持ちだけが先に変わっていく。
それは、先にその気分を味わっている状態だったのかもしれません。たとえば、「ありがとう、うれしいな」「本当に感謝だな」と、少しだけでもその気持ちを感じることができたとき、不思議と心が落ち着き、穏やかな状態が続くようになりました。
言葉を通して、自分を整えるということ

実は過去に、ホ・オポノポノに関する書籍をたくさん読み、1年ほど実践していた時期があります。ホ・オポノポノとは、「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛しています」この4つの言葉を唱えることで、自分自身を浄化していくという、ハワイに伝わる考え方です。
ただ、日本では「ごめんなさい」や「許してください」は、罪悪感を強めてしまうのではないか、という意見もあります。私自身も最初は少し抵抗がありました。
でも、あるとき“懺悔の瞑想”という考え方に触れたことで、見方が少し変わったのです。自分が気づかないうちに誰かを傷つけてしまっているかもしれない。そんな無意識の部分に対して、
「ごめんなさい」
「許してください」
と唱えることは、とても自然で、理にかなったことのように感じました。
最終的に残ったのは「ありがとう」だった
いろいろな方法を試していく中で、私の中に残ったのは、とてもシンプルなものでした。それが、「ありがとう」という言葉です。
今では、一日の中のある瞬間に、ふと感謝の気持ちが込み上げてきて、少し震えるような感覚とともに、「ありがとう」と味わう時間があります。何か特別なことが起きたからではなく、ただその瞬間に、満たされている感覚がある。それだけで十分だと感じるのです。
奇跡が起きる、というよりも……
「ありがとうを言えば願いが叶う」そんなふうに思っていた時期もありました。でも今は、少し違う感覚があります。願いがピンポイントで叶うというよりも、自分の内側の状態が変わることで、
現実の受け取り方や流れが変わっていくような。
だから、「ありがとう」を言うことは何かを引き寄せるためというよりも、自分の状態を整えるための行為なのかもしれません。
「ありがとう」を言い続けて感じたこと

振り返ってみると、私の状況を見て、大変だと感じる人もいたかもしれません。でも私自身は、
とても穏やかで、満たされている感覚がありました。
もちろん、もっとこうなりたいと思うこともありました。それでも、「今もすでに満たされている」と感じられる時間が増えていったのです。それはきっと、「ありがとう」という言葉を通して、少しずつ自分の内側が変わっていったからだと思います。
まとめ|気持ちがなくても、続けてみる
「ありがとう」は最初は気持ちがなくてもいいのかもしれません。ただ繰り返しているうちに、少しずつ心が動き出す。そして気づいたときには、その言葉が自分自身を支えてくれている。科学的に証明されているわけではありませんが、私自身は、そんな変化を何度も感じてきました。
もし今、少しでも心がざわついているなら。深く考えずに、そっと「ありがとう」とつぶやいてみてください。


